これを「生体恒常性」とか「ホメオスターシス」と表現する。
普段の生活の中で、この働きを感じることはなかなか少ないだろう。
というより、気がついて意識をしていないだけだ。
例えば、簡単なことで言うと、呼吸や脈拍は普段から恒常性を保っていることを誰もが知っている。
階段を上り下りしたとき、走ったとき、特殊な伝達手段をもって、体内に必要な血液と酸素を、精度の高い計算式ではじき出し、あなたが意識していようがしていまいが、呼吸と脈拍数をオートマチックにコントロールする。
普段このような事を考えたことのない人は「息があがった」という表現方法に違和感を感じないだろう。
なぜならば「運動する→息があがる」と思っているからだ。
では何故運動をしたら息があがるのか?それを知っていれば、即座に違和感を感じることになる。
これらの働きは「神経」が主役となって機能している。つまりは最高中枢が「どれだけ不足し、それをどこを働かせることによって補えるか」を命令しているわけだ。
だから「息があがる」という表現ではなくて、「必用に働いている」ということになる。脳のジャッジが下って、伝達が完了した結果呼吸と脈拍を上昇させるわけだ。
人間は、目に見える方を優先して生きている。おそらくその習性から「息があがる」という方がしっくりくるのかもしれない。
一方で、主役はあなたの目に見えない状況でいつも完璧な仕事をこなしている。
考えてみて欲しい。もしも過剰に呼吸や脈拍が働くとしたならば、今朝駅の階段を昇った時にあがった呼吸と脈拍は、夜になっても「あ、今朝のがまだ・・・」なんてことになる。
そうやって、湖面の水に波紋が広がるように、最初は必用に乱れ、やがて安定を取り戻す。
これぞ自然の働きであって、人間の体内の法則にも変わりはない。
ごく自然の働きということだ。
最初に戻るが、これを「生体恒常性」とか「ホメオスターシス」という単語で集約している。
あなたの体の内部環境が、均衡状態にあるとしよう。
建築構造でいうと「テンセグりティー構造」というもので例えることができる。

すべてが拮抗されている状態だ。
物理構造的にも、この働きはとても強固で力の分散が効率的である。
人間の体も同じ様にこのテンセグりティー構造のように、筋肉や人体、骨によって支えられている。
これほど物理学的にも強固な構造になっているのに、どうして体は壊れてしまうのか?
ひとつはいくら強固なものであっても、物理的限界点を超えれば、破壊点に達する。そしてこれが最も重要なところであるが「精神が不安定な時にはほんの少しの外力でも壊れる」ということだ。
あたまに来ている時、仕事で追われている時、公私において悩みがある時、家族や兄弟、ペットが死んだとき、引越しをして環境が大きく変化した時、不快と感じることを繰り返し受け入れなければならない等、生きていればいろいろあるだろう。
これを一言に「ストレス」と現代人は呼んでいる。
精神と内臓の機能は、とても密接な関係がある。
致命的な失敗やストレスによって「胃が痛い」というように、特定の臓器が感情と関与している。
だから、身体が壊れる時は、精神負荷と内臓の機能異常から始まる。
肝に銘じておくべき一般的事象だ。
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